7つの習慣
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『7つの習慣』(ななつのしゅうかん,The 7 Habits of Highly Effective People)は、 スティーブン・R・コヴィーによって書かれ 1996年に出版された 書籍。原著の初版は 1989年。
目次
[ 編集] 概要
日本での ジャンルはビジネス書とされる場合が多いが、表紙のタイトルの下に『個人、家庭、会社、人生のすべて--成功には原則があった!』と表記され、『成功には原則があった!』の部分が副題とされる場合もある。原著は 英語。 訳はジェームス・スキナーと川西茂による。帯には版によっていくつかの種類がある。「この本を読むことは、あなたの人生における最高の冒険になるだろう。」「全世界1500万部突破の名著が教える永遠の 人間学」などと謳われ、 成功哲学、 人生哲学、自助努力といった 人間の 生活を広く取り扱った内容になっている。
30ヶ国語以上に翻訳、1,500万部以上を売り上げ ベストセラーとなった。現在でもビジネスマンから強い支持を受けており、 プレジデント誌2008 8.4号の特集企画「『どの本&著者が一番役立つか』というランキング147」では年収1000万円以上の1000人を対象に実施されたアンケートで、これまで読んだビジネス書で印象に残ったBest15の1位に選ばれた。
2005年に『第8の習慣/「効果」から「偉大」へ』の発行を記念し、7,777部限定で発行された『7つの習慣/DVD付き』があり、さらに別の『7つの習慣/解説DVD付』が 2008年に限定発売された。因みに『 人生を成功させる7つの秘訣』と題する、同じ原著の日本語訳が 日下公人と土屋京子により翻訳され 1990年に発行。現在は絶版となっているが、 インターネットで中古商品が出品されており、入手が極めて困難ということはない。
日本で展開している企業、子供を対象とした 学習塾で7つの習慣を取り入れ、講師や塾生徒に指導をしているところがある。特に導入教室の数の多さでは ITTO個別指導学院が有名(下欄に導入塾の一覧あり)。
スティーブン・R・コヴィーは、一部の専門家から カルトと指摘されている宗教団体「 末日聖徒イエス・キリスト教会」の熱心な信徒で、信者向けの信仰書も執筆している。北米の南部バプテスト教会の長老、Bill Gordonは、「一見、道徳的な記述がされていたとしても、筆者が何を信じているかという宗教的背景がより重要になる」と批判をしている。また末日聖徒イエス・キリスト教会は、宣教師が全米各地で自転車で熱心に宣教活動をするだけに、「間接的に宣教の機会を与えている」という見方もある。また、1990年代初頭、同性愛者で作る社会団体から同書が人権を侵害しているという批判を受けたこともあった [1]。
[ 編集] 内容
[ 編集] 第一部・パラダイムと原則について(Part 1 Paradigms and Principles)
- インサイド・アウト(内から外へ)(Inside-Out)
- 一次的な真の成功とは、優れた人格を持つことであり、社会的な成功、表面的な成功(才能などに対する社会的評価)、個性の発揮、コミュニケーションのスキル、他に影響を及ぼす戦略、前向きな姿勢などは、二次的なものである。私たちが物を見る時には、ある種のレンズのような物( パラダイム)が存在し、それが私たちの認識、理解、解釈、行動、態度を決めている。従って、そのパラダイムを転換させることにより、自分のあり方を大きく変えることができる。人生には原則というものが存在し、その原則に従うことにより、大きな効果を得ることができる。原則の一例として、成長はプロセスであり、人が成長するためには、それぞれに時間がかかる、どの段階も飛ばすことのできない順序立ったプロセスを踏まなくてはならない、といった原則が挙げられる。また、インサイド・アウトとは、生活を変化させるために、自分自身の内面(インサイド)をまず最初に変える、という意味であり、例えば、幸せな結婚生活を送るために、配偶者の欠点を正そうとするのではなく、自分の欠点を取り除くようにするという考え方である、といった内容から始まる。
- 人生の扉を開く「7つの習慣」(The Seven Habits--An Overview)
- 内容は、7つの習慣の概要、 習慣の威力、効果性の説明など。
[ 編集] 第二部・私的成功 (Part 2 Private Victory)
依存から自立へ成長するための第1~第3の習慣である3つの章が含まれる。
- 第一の習慣・主体性を発揮する (Habit 1 Be Proactive)
- 刺激と反応の間にはスペースがある。(自分の身に起こることに対して自分がどういう態度を示し行動するかは、自らで決めることができる。)問題解決に向け率先してことを行う。自分の身の周りのことに対して、自分が動かされるのではなく、自分が周りの環境に作用を及ぼす。自分がコントロールできないことでなく、自分がコントロールできる、影響を及ぼすことができる事柄に集中する。より良いものを持つのではなく、自分がより良くなる。失敗したときに、自分の間違いを認め修正をはかる。といった概念が紹介される。
- 第二の習慣・目的を持って始める (Habit 2 Begin with the End in Mind)
- すべてのものは二度つくられる。(万物にはまず人の頭の中で知的にものが作られ、それから実際に物的にそのものが作られる。)ミッション・ステートメント(個人的な憲法、または信条)を作る。といった概念が紹介される。
- 第三の習慣・重要事項を優先する (Habit 3 Put First Things First)
- 自分の価値観と将来のあるべき姿のビジョンを心に刻み込んだなら(第2の習慣)それを具現化し、自由意志を発揮し、毎日の瞬間瞬間において実行する。第2の習慣を身に付けたなら、その答に調和した生活を送るために、効果的な自己管理を行う、という習慣。重要だが緊急でない活動を行う。重要でない活動に対してノーと言う。また、個人のマネジメント・スキルとしてデレゲーション(人に仕事を委任すること)が取り上げられる。
[ 編集] 第三部・公的成功 (Part 3 Public Victory)
公的成功とは、人間関係づくりに成功することであり、かかわっているすべての人が相互利益を獲得すること、一緒に働き、コミュニケーションを図り、お互いが理解をし、成果を一緒に生み出すこと、各自ばらばらの、独立したパラダイムからは達成できない結果に至ること、などと定義されている。第4,第5,第6の習慣を含む4つの章が含まれる。
- 相互依存のパラダイム (Paradigms of Interdependence)
- 第四の習慣・Win-Winを考える (Habit 4 Think Win/Win)
- 自分も勝ち、相手も勝つ、それぞれの当事者が欲しい結果を得る、という考え方。Win/Winの実現には、自分の立場を主張をする勇気と、相手の話を聞いて感情移入をする思いやりのバランスが必要である、また、すべての人を満足させることが可能である、という考え方などが内容となっている。
- 第五の習慣・理解してから理解される (Habit 5 Seek First to Understand, Then to Be Understood)
- まず相手を理解するように努め、その後で、自分を理解してもらうようにする、という習慣。人に影響を与える鍵は人に影響されること、相手を本当に理解する、処方する前に診断する、自叙伝的な反応、感情移入、効果的なプレゼンテーション、一対一の時間を設けコミュニケーションを図る、などが内容。
- 第六の習慣・ 相乗効果を発揮する (Habit 6 Synergize)
- 相乗効果とは、全体の合計が各部分の和よりも大きくなるということ。第三案を探し出す、相違点を尊ぶ、などの概念が内容。
[ 編集] 第四部・再新再生 (Part 4 Renewal)
- 第七の習慣・刃を研ぐ (Habit 7 Sharpen the Saw)
- 当著書では「ヤイバ」でなく「ハ」と読む。人の持つ四つの資源(肉体、精神、知性、社会・情緒)を維持、再新再生するという習慣。例として、運動(肉体)、価値観に対する決意(精神)、読書(知性)、公的成功(第4,第5,第6の習慣)(社会・情緒)などが紹介される。この習慣を身に付けることにより、常に、より高い次元に向かって成長し続けることになる、といった内容。
- 再びインサイド・アウト (Inside-Out Again)
[ 編集] 引用
7つの習慣では、多く文が 引用されている。主な引用文は、以下の人たちからのものである。
- デイビッド・スター・ジョーダン
- 『四つの四重奏曲』( T・S・エリオット)
- 'Will Durant' が アリストテレスたちの言葉をまとめた書籍、"The Story of Philosophy" の76ページにある一節から
- トーマス・ペイン
- 『ウォールデン・森の生活』( ヘンリー・デイヴィッド・ソロー)(原著のみ)
- オリバー・ウェンデル・ホームズ(原著のみ)
- ゲーテ
- サミュエル・ジョンソン
- エドウィン・マーカハム
- 『 パンセ』の第4章277 ( パスカル)
- ジョージ・H・W・ブッシュの大統領就任演説(原著のみ)
- ブルース・バートン
- エズラ・タフト・ベンソン
[ 編集] DVD
2005年に限定発売された7つの習慣には、以下の10の映像作品が収録された DVDが付属されている。
- レガシー(基本原則)
- 農場の法則(基本原則)
- ストーン(第一の習慣)
- 自らを見出す(第二の習慣)
- 大きな石(第三の習慣)
- 時間の価値(第三の習慣)
- マックス&マックス(第四の習慣)
- 本当に言いたいこと(第五の習慣)
- モーリシャス(第六の習慣)
- サバイバル/リバイバル(第七の習慣)
[ 編集] 七つの習慣J(TM)
主に学習塾で利用されている、子供向けにアレンジした「七つの習慣」。
導入している学習塾は下記の通り(開講していない教室もある。2007年4月現在)。
- 旭川練成会、あすなろ学院、井手塾、 ITTO個別指導学院、NPS成田予備校、さくら塾、志門塾、湘南ゼミナール、志學舎、東大セミナー、徳進塾、町田塾、未来教育ゼミ、You-Youスクール、陽学舎個別スクール、早稲田塾、京大ゼミナール 久保塾
[ 編集] 関連商品
- Living the Seven Habits
- Principle-Centered Leadership(1991)
- First Things First(1995)
- First Things First Every Day
- Daily Reflections for Highly Effective People
- The 7 Habits of Highly Effective Families(1997)
- The 7 Habits of Highly Effective Teens(1998)
- The 8th Habit From Effectiveness to Greatness(2004)
[ 編集] 日本語の関連商品
- 人生を成功させる7つの秘訣
- 7つの習慣の原著「The 7 Habits of Highly Effective People」のもう一つの日本語訳。絶版。
- 7つの習慣 最優先事項
- 原題は『First Things First』。原著の初版は1994年。日本での初版は2000年8月10日。
- ファミリー/7つの習慣・家族実践編(上/下)
- 原題は『The 7 Habits of Highly Effective Families』。原著の初版は1997年。日本での初版は1998年10月10日。絶版。
- 第8の習慣 「効果」から「偉大」へ
- 原題は『The 8th Habit: From Effectiveness to Greatness』。日本での初版は2005年4月23日。
- 原則中心リーダーシップ
- 原題は『Principle-Centered Leadership』。初版は1992年。日本での初版は2004年3月1日。
- 7つの習慣 名言集
- 原題は『Daily Reflections for Highly Effectve People』。日本での初版は1999年4月20日。
- 7つの習慣 ファミリー
- 7つの習慣 ティーンズ
- スティーブン・R・コヴィーの息子、ショーン・コヴィーによる著作。
- 7つの習慣 演習ノート
- 7つの習慣 小学校実践記
- 7つの習慣 小学校実践記2 最後の授業
- 「7つの習慣」に生きるための格言集
- 第3の習慣 大切なことから今すぐ先に
[ 編集] 関連項目
[ 編集] 外部リンク
- FranklinCovey JAPAN
- スティーブン・R・コヴィー ホームページ
- リクルートマネジメントソリューションズ 7つの習慣 特集ページ
- 学習塾 塾 やる気 教育プログラム 7つの習慣J公式サイト
- Critique of Covey from a Christian perspective(英文)
- Critique of Covey from varius perspectives - "Guru Philosophy as Adult Education: Stephen Covey and the Cult of Educational Effectiveness, by Tara Fenwick Department of Educational Policy Studies, University of Alberta(英文)